やりたいことして キラキラ生きる

シンガーソングライター komekoさん

横浜、末広町にある老舗のジャズバー。薄暗い店内には時の洗礼をたっぷりと受けた重厚感が漂う。そんな雰囲気とは真逆、まさに今青春の真っ只中といった雰囲気の女性が歌う。シンガーソングライターのkomekoさんだ。アコースティックギターをかき鳴らし、歌声に思いを込める。曲と曲の間、彼女は静かに語りだした。「あまり話たことはないんだけど、私は少し前まで心の病でつらい時期を過ごしていました。だから今、こうして皆さんの前で歌えていることが、とても幸せです」。現代社会では、6人に1人は、何らかの精神的疾患を抱えているという。だから、決して彼女は特別だということではない。特別じゃないからこそ、誰にでも関係あることだからこそ、彼女は過去の経験から得たことを伝えようとしている。(文責:吉田直人)

乗り越えてきた経験は笑顔に変えて

「え?そんなふうに見えない!嘘でしょ?」。komekoさんが上記の話を人にすると、相手によくそう言われる。それくらい、今の彼女の姿は前向きだ。Komekoさんは毎月、両親が経営するジャズバーで定例のイベントを開催し、彼女自身も出演者としてステージで歌っている。その一方で、自身の経験から栄養学の重要性を感じ、栄養学のセミナーを行ったり、ブログメルマガで情報の配信を行っている。このように、モチベーションと行動力に溢れ活動的なkomekoさん。そのエネルギーの源は、彼女が乗り越えてきた経験にある。

摂食障害、そして「栄養学」との出会い

幼少時代の些細な出来事をきっかけに、komekoさんは人に心を開くことが苦手な少女に育った。少女の孤独感や精神的なストレスはやがて「食べること」に向かう。「食べているときだけ心が満たされた」。彼女は当時をそう振り返る。食べれば満たされる、ところがもちろん、食べればそれだけ体重も増える。「もともと痩せていたし、ちょっとでも太ると気になる年頃だったからつらかった」。ダイエット、また食べる。危うい食生活を続け、彼女はついに摂食障害になってしまった。

人と関係を持っても、自分をうまく出せないために、心が満たされない日々。そのように十代を過ごしてきた彼女は19歳のときに決意する。「今までの自分を捨ててでも変わりたい」と。

「摂食障害は、助けてくれる人に話したほうがいいんです」。

変わりたい、そう決意したとき、その決意をmixiの日記に書いた。するとたくさんの人からコメントがついた。「ずっと一人だと思っていたのに、こんなに友達がいたなんて」。そう気づき、少しずつ仲のいい友達に相談できるようになり、心許せる人が増えていった。友達にサポートされながら、本で勉強したり、食生活を規則正しくしたり、努力のかいあって症状は少しずつ改善されていった。

ところが、そこで一つの壁にぶつかる。

「精神的に安定してきても、どうしてもまた食生活が不安定になってしまうんです」。

どうしてだろう? そう悩んでいたときに『栄養学で摂食障害を治した』という人のブログに出会った。「体は食べたもので作られている。栄養不足の状態が、メンタルの不安定さや食生活の乱れを引き起こし、痩せにくく、太りやすい不健康な体を作る要因となる。『食べるもので体は変えられる』。そのことを学び、根本的な栄養面での体質改善が必要だと知りました」

「栄養学で摂食障害を治す」という一つの説に触れ、彼女は前向きに歩き出したのだ。

(ロックが教えてくれたこと)

また、精神的につらい時期、いつもkomekoさんを支えたものは音楽だった。

『CHACOAL FILTER』を好きになったことをきっかけにロックを聴くようになったkomekoさん。子供のころから歌いたいっていう気持ちがあった彼女にとって「バンドをやる」ということが新たに心の支えになり、生きる希望になった。また、音楽など自分な好きなものの話をすることによって、徐々に心を開いて人と会話することができるようになっていった。

高校二年の文化祭、全校生徒の前で歌ったのが最初のステージだった。「自分のことが嫌いだし、自信がないからヴォーカルなんて絶対無理だって思った。でもどうしてもやりたい!って思って」。

最初は音痴で、バンドのメンバーにぼろくそに言われたという。それがくやしくて「歌は練習したら、きっと上手くなるんだから!」。続けよう、そう決意したのだった。

komekoさん

ライブイベント「komeko bar」

komekoさんが毎月開催しているライブイベント「komeko bar」。

「komeko bar」をはじめたのは2011年の春ころ、しばらく離れていたライブ活動を久しぶりにやりたいと思っていたkomekoさんが、ライブイベントやろうと考えていたときに、メジャーでも活躍していたバンド「Jim JAMz」が出演してくれることになったことがきっかけだった。

第1回を2011年9月に開催。最初は、バーテン、照明、ライブ、集客など、すべてをkomekoさんが一人で行ったというからすごい。そこから毎月、試行錯誤を繰り返しながらも続けていった。そんな彼女の努力のおかげか2012年春からスタッフとして友達が手伝ってくれるようになり、現在は多いときには40人近い観客が老舗のジャズバーに集っている。「毎月来てくれる人が増えてきて嬉しい」そう素直に喜ぶkomekoさん。彼女は「komeko bar」を単なるライブイベントにしたくないという気持ちがある。「縁をつなぐ場にしたいんです。そこで知り合った人と仲良くなったり、一緒に何かができたり」インターネット上で気軽に交流を持てる現代でも、いや、だからこそ、それぞれが実際に集うことができる場の重要性は増しているのではないだろうか。

「やる」ことが大事!

「自分らしく生きようよ。今幸せにならないと、未来にも幸せになれない、そう思うから。歌詞でもいつもそう歌ってます」。文化祭のとき、音痴などと言われた少女は数々のステージを経験して実力をつけ、今ではジャズセッションだって行っている。Komekoさんは今後、ソロからバンド編成にして、「komeko bar」のような近いところに縁をつなげる活動だけではなく、いろいろなところでライブをやっていく、外への活動もどんどんしていきたいという。

「やりたいことをやって、キラキラ生きる」がkomekoさんの人生のテーマ。

『やりたいことをやる』受け取り方によっては当たり前のことじゃないか、とも受け取られてしまいそうだが、自分を上手く出せず、人となかなか信頼関係を築けなかったかつての少女にとっては、やりたくても、意識的に、また時には無意識のうちに我慢してしまった『できないこと』があったはずだ。それを知っているからこそ、彼女はそれを強調しているのだろう。

「『やる』(実行する)ってことが大事だなぁって思う」やることが大事。使い古された言葉かもしれない。しかし、実際に様々なことを実行し、変わってきた彼女が言うその言葉は重い。「今までやっていなかったことをするんだから、そりゃいろいろ変わるよ。やったことで自信がつくんだから。自分の思いこみで、ブレーキをかけてる人はたくさんいる。それを外していったらもっと、多くの人が、自分らしく輝けると思う」

「私にとっては歌っているときが一番幸せで、自分らしくいられるときなんです。だからまず、わたし自身がライブをして、行動を起こして、それを見た誰かの希望であったり癒しであったり、憧れとか刺激になれたらなって思っています」。音楽で誰かの人生により添える、そんな存在になりたいと彼女は話す。

「『私ができるんだから、みんなだって、自分らしくキラキラ生きれるよ!』そんなことを思って、日々歌っています」

次回の「komeko bar」は、6月16日(日)、19時30分から『デモ発売&バースデーライブ』@よいどれ伯爵

座右の品
『人生はかなりピクニック』山ア拓巳(サンクチュアリ出版)

この本を読むと、あったかい気持ちになって「人生ってもっと楽しんでいいんだな」って思える。自分をキラキラさせてくれる生きるコツと魔法の言葉が書いてある。

【komeko さん略歴】

【略歴】1988年6月27日生まれ 神奈川県横浜市出身、在住 【血液型】A型【星座】かに座【家族構成】父、母、兄、弟【お気に入りスポット】関内、赤レンガ倉庫のあたりとか【趣味】カフェで読書【好きな食べ物】エリンギ、大豆プロテイン【嫌いな食べ物】梅干し、生牡蠣、エスカルゴ【好きなタイプ】穏やかな人【嫌いなタイプ】チャラチャラした人、上から目線な人【座右の銘】やりたいことしてキラキラ生きる

komekoさんブログ:(http://ameblo.jp/mushlykomeko/
メルマガ:(http://mobile.mag2.com/mm/0001499850.html

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2011-10-12-Wed






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