横田大 スーパーノヴァ ライター 編集者 DJ

脱力感ある風貌とは対照的に、メガネの奥に潜む瞳には鋭い光りが宿っている。質問を丁寧に咀嚼し、「人生や恋愛で行き詰った時に、心の喪失感を埋めてくれるのは、いつでも音楽だった」と、言葉を選びながら答える仕草を見ると、この男の歩んできた25年間が平坦ではなかったことを想像させられる。(文責:宮崎智之)

「それしかできない」アーチストが好き

「音楽を手段としてではなく、目的としているアーチストが好き。それしかできない人というか…。だからこそ聴いている人に共感とか、嫌悪とかを伝えられるのだと思う」。ライターや編集者、DJなどとして活躍し、友人たちと音楽フリーペーパー「Supernova!」を主宰。演劇やショートムービーの脚本を手掛けた経験もある。自分の信じるものを表現し続けている彼自身も「それしかできない」人種の一人なのかもしれない。

専門学生時代からWEBサイトのライターとして活動。そのまま就職するという道もあったが、「音楽ライターになりたい」という夢に賭けて新たに職を求めた。しかし、世はバブル崩壊後から連綿と続く就職難の時代。就職活動に失敗し、フリーターをしながら悶々とした日々を過ごすこととなった。「今思えば自分の考えの甘さもあった」との反省もある。

その後、会社員となって日々の業務に全力で取り組んでいたが、「居場所が違うな」との気持ちは常にあったという。「給料も下がるし大変なことは分かっていたけれど、恩師の助けや転職する友人の姿に触発されたこともあって…」と、一念発起し音楽誌のフリー編集者へ転身。現在は無料音楽配信サイトでWEBマガジンの編集に携わる。

「信じるものを表現するという意味では、編集も店を出すことも根本的には同じ」

今年で3周年を迎える「Supernova!」も、さらなる発展を遂げている。今月11日には下北沢でイベント「ミュージック・スーパーノヴァ!'97」を開催。フリーペーパーと連動したイベントは毎回人気を集め、「超新星」の名のとおり若者たちの中に「音楽」への新たな感情を爆発させている。

「美味しい食事や飲み物を提供して、好きな音楽やアートを紹介する店を出したい」と、夢を語る横田さん。中原中也や武者小路実篤などの純文学も耽読する読書家でもあり、「自分の伝えたいことをエッセイや小説にしてみたい」という野望もある。

「自分の信じるものを表現するという意味では、雑誌を編集することも店を出すことも根本的には同じ」。そう力強く話す横田さんは、今後も「超新星」のようにキラリと輝き続けるだろう。

座右の品
賃貸宇宙

昔から間取りを見て、引越しを想像するのが好き。ふつうの人の生活を盗み見るような視点が面白い。

【略歴】

1981年 10月1日生まれ 25歳 佐賀県多久市生まれ 東京都福生市育ち 同市在住 市立福生第七小→同第三中→都立東大和高→日本工学院専門学校→ライター→フリーター→会社員→フリーの編集者→無料音楽配信サイトでWEBマガジンの編集【星座】天秤座【血液型】B型【家族構成】父母妹【趣味】音楽、読書、映画鑑賞【好きな食べ物】うなぎ【嫌いな食べ物】きゅうり【お気に入りスポット】中目黒、吉祥寺、高円寺、下北沢、苗場(FUJI ROCK FESTIVALがあるから)、福生、京都、水族館、動物園【尊敬する人】南方熊楠【座右の銘】小確幸(小さいけれど確かな幸せ)【好きなタイプ】猫みたいな人。「決して僕に『キャー!』って言わないけれど唯一の理解者」(みうらじゅん著の「アイデン&ティティ」より)【嫌いなタイプ】意味もなく高圧的な人【子どもの頃の夢】建築士

TOP
2007-05-14-MON






CATEGORY
恋愛面
人生面
芸術面
社会面
経済面
国際面
スポーツ面