居酒屋deふつう

Aモテとクリエイティブ

ブロック長就任を祝って、コールを始めた男性会社員たち。普段慣れない体育会系のノリにたじろぎながらもなす術なく合いの手を入れるしかない気弱な二人だったが、「他のお客様のご迷惑ですので」と若い女性店員に怒られている会社員の醜態を見て、ようやく文化系としての自分たちの立ち位置を取り戻したのだった。

不幸でないとクリエイティブになれない?

吉田(写真) いい年した大人が怒られるという・・・

増山 悲しいものがありますね

吉田 で、何でしたっけ?

増山 え〜と、、

吉田 そうそう、モテの話ですよね

増山 あ、そう言えばそうでした

吉田 とりあえず、お酒たのみますか

増山 そうですね

吉田 僕は日本酒を。増山さんは?

増山 じゃあ、同じので

吉田 すみませーん

(会社員たちを叱った若い女性店員に日本酒の熱燗2合を頼む)

吉田 とにかくですね、この対談企画も今回が第1回目ということでここに来る前にいろいろ考えたんですが、対談だからって「増山さん、今なにしてるの?」みたいなことを聞いても全く面白くないわけですよ

増山 そうですね

吉田 ですから、増山さんには本音の部分を聞きたい訳です

増山 はいはい

吉田 で、日頃から僕が考えていることは、「モテ」と「クリエイティブ」が両立するのかということなんですが、そこんところを増山さんに聞いてみようかと思って

増山 なるほど

吉田 「不幸でなくては書けない」というなことを詩人の中原中也も言ってますし

増山 その意見には賛成ですね。人間やっぱり落ち込んだり病んでいる時の方がいいものを作れるというのはあると思います

吉田 だから、「凶暴な俺が帰ってきました」なんですね(※注 過去記事参照

増山 そうそうそう

吉田 じゃあ、今も凶暴なんですか?

増山 いえ、今は凶暴さがなくなって円熟期に入ってきました

吉田 駄目じゃないですか(笑)

「男はねぇ、優しさだよ」

(女性店員が日本酒を持って来る。交互に酌をする二人)

吉田 混沌としてきましたので、話を少し戻しますと、さっきの話では不幸でないとクリエイティブになれない訳ですよね? 

増山(写真) えぇ

吉田 そうすると、モテるとクリエイティブになれないということになりませんか? だってモテてれば不幸ではありませんから

増山 なるほど

吉田 “クリモテ”はあるんですか?

増山 ありますよ

吉田 そうですよね。実際、クリエイターの方がモテてますもんね

増山 当然です

吉田 そこのところをもっと教えてくださいよ。僕はクリエイティブで、代官山で活動していますみたいなおしゃれ系の人たちを見ると、「どうせ俺なんか」と萎縮してしまうのですが

増山 モテないし死のうと?

吉田 まぁ、そう思ってしまうぐらいに

増山 なるほど

吉田 でも、やっぱり増山さんレベルになると、そんな人たちのことも「たいしたことない」って思えるもんなんですよね?

増山 なに言ってるんですか、たいしたことあるよ! 服を買う時はだいたい代官山ですから!

吉田 すみません、嘘は全部カットするんで

増山 嘘をカットしたら僕にはなにも残りません。上手く注釈つけてごまかしてくださいよ、この対談には嘘が含まれていますって

吉田 ははは

増山 で、何でしたっけ、話を戻しましょう

吉田 そうですね

増山 インタビューしている相手に「話を戻しましょう」って言われるってのも、、

吉田 まぁ、いつも僕はこんな感じなんで。増山さんを取材したときなんて終電逃しましたから

増山 そういえばそうでしたね

吉田 もうこんなに酔っぱらってきたんで、率直に言いますけど、僕はモテたいんです、女の子から見て「派手」な感じになりたいんです、クリエイターっぽくなりたいんです!

増山 男はねぇ、優しさだよ

吉田 そんなコウノトリが運んで来たような話を聞きたいんじゃありません!

増山 まぁ、落ち着け吉田

(ひとまず、熱燗とハムを追加オーダーする増山さん。徐々に冷静さを取り戻していく吉田)

吉田 分かりました、では基本的な質問に戻しましょう

増山 はい

吉田 とりあえず、いま彼女はいるんですか?

増山 いないですよ

吉田 ほう

増山 実は先月、昔、付き合っていた人が結婚したということを知りまして・・・

(つづく)

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2010-04-05-MON






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