新井智丈: 東京ふうの人新聞

男の子なら誰でも、乗り物が好きだ。 車、オートバイ、飛行機、ロケット、タイムマシーン…。“男はみんな、地図を持たない旅人”というが、ハンドルを握り、鉄のかたまりに乗って地平線の彼方へと向かっていきたい願望が男子のDNAには刻まれている。(ちなみに女子が好きな乗り物はロデオボーイ等があり、男子よりも受動的な傾向が強いところが興味深い)。とにかく、操縦し、動かしたい生き物が男子なのである。(文責:吉田直人)

お金を取る以上、客を楽しませなければいけない

新井智丈さん(27)もそんな典型的な男の子の一人。

「F1というか、モータースポーツ全部、それどころか車自体…もっといえば車のフォルムがすでに好きすぎる」と興奮気味に語り出す。「かわいい女の子に乗ってもらいたい車はね…」もういい。このままだと夜もすがら、マニアックな話が続いてしまいそうだったので、このあたりで口を塞いでおくことにしよう。

「テレビをよく観ています」。

役者さんと話すと「舞台」や「映画」を好んで観る人が多いが、役者・新井智丈は常に「テレビ」を意識している。「映画でも舞台でもいくらかのお金を取って観に来てもらっている。それに対してテレビは無料で気軽に観られて、多くの人が観ている。面白い番組は面白いし、これを軽視はできないと思う」。お金を取る以上、客を楽しませなければいけないということが彼のモットーだ。

スポンサーの意向もなく「自由に自分たちのやりたい表現ができること」が小劇場公演の強みで魅力でもある。しかし、これらの公演は映画よりも高いチケット代を取る。表現の場だけではなく、エンターテイメントの場になっていくことは、多くの小劇場公演の今後において重要な問題であろう。

無職という噂の新井さんの意外な収入源

新井さんと初めて会った舞台稽古の現場、ほかの役者さんに「新井さんは仕事していない。働きなよ」と言われているのを耳にして以来、彼のプライベートは謎だった。ものすごいお金持ちのおぼっちゃまで、働かなくてもいいくらいお金を持っているのか? 確かにいつも小ぎれいな服装をしているし、物腰もやわらかい。

憶測ばかりが飛び交う。勇気を出して問うてみると、「生まれてこの方、バイトもしたことがないように見られるんだけど、某天ぷら屋でのアルバイトで鱚(きす)と一緒に指を揚げたことだってあるんですよ。あははっ」と笑って答える。

「今は外貨で預金をしているんです」。

えっ…? 想定外の返答に一瞬意味が分からなかった。新井さんには貯金があり、それを減らさないために運用しているそうだ。平たく言うとドルを売ったり買ったりして利益を得ている。サブプライム問題のときは円にしていて奇跡的に危機を免れた強運の持ち主だ。

確かに、新井さんは比較的裕福な家庭で育った。ただ、そのことを知ったのは父親が倒れたとき、家を建て替えることになり、その支払いが現金だったことが初めてだった。「そのくらい、父は教育がしっかりした人だった。海外旅行に行ったこともなく質素な暮らしをし、経済的に甘やかされることなく、きちんとした経済観念を身につけさせてもらった」。

貧しい時代から一代で財を築いた父親をとても尊敬しているのだろう、「超える自信がないなぁ」と、あまり強くないお酒に頬を紅くしながら、しみじみと語っていた。

「呼んでいただける限りは役者を続けたい」。
寝る直前まで、一日中芝居のことを考えている。高校以来ずっと続けてきた芝居がやっぱり大好きなのだ。

27歳といえば、一般的には社会人5年目、社会的地位を築き始める年齢。現在はフリーで活動している新井さんも次のステップを考える。「プロダクションはどこに入るかが重要だから慎重に考えている」と、端から見ているとちょっとのんびりしすぎじゃないかとも思ってしまうところもある。

「車の知識を活かしてなんかしてみたら面白いんじゃないですか?」と提案すると「劇団向けの“小劇場周辺パーキングマップサイト”でもやってみるか」と乗り気だ。 いろんな妙なこと知っている。特に車に関することは。新井さんは役者にとどまらない活躍を予感させる人。27歳車好き男子の「次のステップ」とは…。あ、それと今度「外貨取引」のお話、もっと詳しく聞かせてください!

座右の品
初期型の「三菱ディアマンテ」

生まれて初めて、自分で運転した車だから

【略歴】

1980年7月7日生 東京都世田谷区出身、在住 世田谷区立上北沢小→世田谷区立緑丘中→都立広尾高→役者・フリーター・トレーダー【星座】蟹座【血液型】A型【家族構成】母、弟、祖母【趣味】車に関わることすべて【好きな食べ物】肉(魚肉を含む)【嫌いな食べ物】わさび【お気に入りスポット】ドリンクバーがあるファミレス【座右の銘】それはそれ、これはこれ【好きなタイプ】意外に女の子っぽい人【嫌いなタイプ】わがまますぎる人【子どものころの夢】科学者【ふつうの人とは】「普通」という言葉の意味を知っている人

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2007-12-10-MON






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